司馬さんの北斗の人を読み終えて。

 北辰一刀流の開祖,千葉周作の生い立ちから流派を立ち上げて成功するまでの前半生を描いたもです。読みどころとして、周作は、剣術の型、組み手を相撲の四十八手のごとくに分解し、古来からの剣術に集合した哲学や禅、奥義や秘伝といつた無駄を取り除く事により、本質を会得していくところです。諸事物事の本質を客観的に見抜き、合理と普遍性をもって、再構築する様がとても解りよく読み取れました。どの時代にも会い通じる思考ではないしかと思います。

コメント

人気の投稿